シンスプリントとは「脛骨過労性骨膜炎(けいこつかろうせいこつまくえん)」とも呼ばれ、すねの骨（脛骨）についている筋肉（骨膜）に炎症がある状態をいいます。

シンスプリントの直接の原因は、すねの骨(脛骨)に繋がっている筋肉の骨膜あるいは筋膜の付着部への過剰な負担、つまりオーバーユース(使いすぎ)によるものです。さらに次のような要因が重なると、脛骨骨膜に過剰な負担がかかり炎症を起こすため、腫れや痛みを生じます。

・運動量や質の急激な変化

ランニングの量や質など運動内容が急激に変化することで、脛骨に付着している前脛骨筋やヒラメ筋、長趾伸筋や後脛骨筋などふくらはぎの周りの筋肉を使い過ぎてしまうことがあります。特に中学から高校、高校から大学へ上がった際、部活動の運動量が増えたり、質が高くなることでふくらはぎへの負担が増えてオーバーユースになります。

また久しぶりに運動を再開した人の場合、くるぶしなど足関節の柔軟性が低いことや下腿(膝からくるぶしまで)の筋力不足、柔軟性の低下で疲労が蓄積したころにシンスプリントを引き起こしやすくなります。

・足関節のアライメント（形）異常

偏平足・回内足（シューズの内側が減る）・外反母趾などの足のアライメント（形）に異常がある人は、すね周りの筋肉に過剰な負担がかかるので炎症を引き起こしやすく、シンスプリントの発症リスクが高くなります。

・運動環境

足の疲労による衝撃緩和機能の低下。固いグラウンドや路面、平坦でない道路での練習。すり減った踵やクッション性の悪いシューズの使用でもシンスプリント発症のリスクが高まります。

シンスプリントは骨膜や筋膜の炎症なので、初期段階ではレントゲンに写りません。レントゲンに写るということはすでに悪化して骨にも異常をきたしている状態です。またシンスプリントと似ている疾患に「疲労骨折」があります。長期間すねの内側の筋肉にだけ痛みがある場合には「疲労骨折」との鑑別が必要になります。

①痛めている骨膜の個所、痛みの出ている原因の解明

丁寧なカウンセリング、検査で痛めている骨膜の個所、痛みの出ている原因を究明します。

②炎症に対する処置

シンスプリントでは骨膜、筋膜、筋肉に炎症があります。炎症がある場合は、骨格矯正や筋肉調整をするだけでは患部の血行が急に良くなりすぎてしまい、炎症による痛みが増してしまいます。

当院では、検査で炎症があると判断した場合、患部を冷やしたり超音波などで、早期に炎症による痛みが軽減するよう処置を行います。

③筋肉調整

足の痛みを発生させている原因の筋肉に対して、筋肉調整を行います。患部は炎症を鎮める軟膏を使用しながら緩めて行きます。遠隔ほぐしで患部への負荷を減らし、テーピングでリハビリ期間の患部の負荷を軽減することで、早期改善を図ります。

④頭部～股関節の骨格矯正

首から股関節に歪みが生じていると、背骨の可動域に制限が起こるとともに、足の痛みの原因にもなります。背骨の可動域に制限がかかってしまうと、周囲の筋肉の負担が増大、その結果、筋肉の過緊張を引き起こし足の痛みの増悪につながります。

また、頭蓋骨の歪みも発生してしまい、さらなる痛みの原因にもなってしまいます。

三条市の野島整骨院の「骨格矯正・姿勢矯正」では、本来の筋肉の柔軟性、身体の本来の可動域を取り戻し、筋肉の負担を取り除く施術を行います。

また、頭蓋骨の歪みを取り除き、連動するシンスプリント個所の早期改善を目指します。

⑤ストレッチや運動指導

ある程度症状が軽減してきたら、無理のない範囲でストレッチや運動をオススメすることがあります。運動を強制することはありませんが、お時間に余裕がある時には、無理なく運動することで症状の早期改善、再発防止を期待できます。

当院では、原因の筋肉の緊張を取り除くだけではなく、骨格のバランスを整え、頭蓋骨のバランスを縫合(骨のつなぎ目)レベルで整えることによって頭蓋骨と連動する足の痛みを解消するだけではなく、筋肉、筋膜、骨膜の血行を促進させ今後の予防メンテナンスを含めた治療を行っていきます。

三条市でシンスプリントでお悩みの方がいましたら、一人で我慢せず一度野島整骨院を頼ってください。

Q.シンスプリントは放っておいても良くなるの？

A.シンスプリントは安静にしていれば一時的に痛みが軽減することがありますが、適切な治療をせずに運動を再開すると疲労骨折を誘発する恐れがあります。なるべく早めに三条市の野島整骨院を頼ってください。