足は歩く際に地面をしっかりとらえることで歩く際の効率を高める機能をしていますが、それだけではなく足にはアーチと呼ばれる地面からの衝撃を和らげるクッションの働きを持つ構造をしています。

そのクッションの役割を果たす機能であるアーチを構成するものの一つとして、足底腱膜というものが存在します。足底腱膜炎とは、地面からの衝撃が足底腱膜に集中することで炎症を起こし、主に踵の部分に痛みを生じます。

①姿勢、体幹部の問題

地面から受ける衝撃はふくらはぎの筋肉や、膝の筋肉、股関節の筋肉、それから背骨などの体全体で緩衝させているのですが、姿勢が悪くなると体全体の衝撃吸収というものが上手にできなくなります。

本来は体全体で吸収している衝撃が足底腱膜に集中することで炎症が起きやすくなります。

身体の軸である体幹部の筋肉が弱ることと体全体の歪みにより姿勢の悪さは引き起こされるので足そのものだけでなく体全体の筋力バランスなどを見ていく必要があるのです。

②足部の問題

足裏の構造体は、踵骨(しょうこつ）・距骨（きょこつ）・舟状骨(しゅうじょうこつ）・立方骨(りっぽうこつ)・楔状骨(楔状骨)・中足骨(ちゅうそくこつ)・趾骨(しこつ)という26個の骨で構成されています。

※種子骨は除く

これら26個の骨に靭帯、筋肉、腱などがつくことでアーチが形成されています。ふくらはぎの筋肉、すねの筋肉、それから足の指の筋肉がうまく働かなくなることによってもアーチは崩れてしまいます。

その結果として、足底腱膜炎がひきおこされてしまいます。

①痛めている個所、痛みの出ている原因の解明

丁寧なカウンセリング、検査で痛めている個所、痛みの出ている原因を究明します。

②炎症に対する処置

足底筋(腱)膜炎では筋膜、腱膜、筋肉、腱に炎症があります。炎症がある場合は、骨格矯正や筋肉調整をするだけでは患部の血行が急に良くなりすぎてしまい、炎症による痛みが増してしまいます。

当院では、検査で炎症があると判断した場合、患部を冷やしたり超音波などで、早期に炎症による痛みが軽減するよう処置を行います。

③筋肉調整

足の痛みを発生させている原因の筋肉に対して、筋肉調整を行います。患部は炎症を鎮める軟膏を使用しながら緩めて行きます。遠隔ほぐしで患部への負荷を減らし、テーピングでリハビリ期間の患部の負荷を軽減することで、早期改善を図ります。

④頭部～股関節の骨格矯正

首から股関節に歪みが生じていると、背骨の可動域に制限が起こるとともに、姿勢が崩れ、足の痛みの原因にもなります。背骨の可動域に制限がかかってしまうと、周囲の筋肉の負担が増大、その結果、筋肉の過緊張を引き起こし足の痛みの増悪につながります。

また、頭蓋骨の歪みも発生してしまい、さらなる痛みの原因にもなってしまいます。

三条市の野島整骨院の「骨格矯正・姿勢矯正」では、本来の筋肉の柔軟性、身体の本来の可動域を取り戻し、筋肉の負担を取り除く施術を行います。

また、頭蓋骨の歪みを取り除き、連動する足底筋(腱)膜炎の早期改善を目指します。

⑤ストレッチや運動指導

ある程度症状が軽減してきたら、無理のない範囲でストレッチや運動をオススメすることがあります。運動を強制することはありませんが、お時間に余裕がある時には、無理なく運動することで症状の早期改善、再発防止を期待できます。

当院では、原因の筋肉の緊張を取り除くだけではなく、骨格のバランスを整え、頭蓋骨のバランスを縫合(骨のつなぎ目)レベルで整えることによって頭蓋骨と連動する足の痛みを解消するだけではなく、筋肉、筋膜、骨膜の血行を促進させ今後の予防メンテナンスを含めた治療を行っていきます。

三条市で足底筋(腱)膜炎でお悩みの方がいましたら、一人で我慢せず一度野島整骨院を頼ってください。

Q.足底腱膜炎はなぜ起こるのですか？

A.足の指、ふくらはぎの機能低下によって直接引き起こされます。

足の指の筋肉、ふくらはぎの筋肉が衝撃吸収を司るアーチを支えているので、そこの機能が損なわれていくと、足底腱膜に負担がかかり、炎症をおこしてしまいます。足底筋(腱)膜炎で来院される方は、立ち仕事であったり、スポーツによるものが多いです。歳だからというわけではなく、小学生にも発症します。

Q.足底筋(腱)膜炎を放っておくとどうなる？

A.足底筋膜炎を放置しておくと、痛みが徐々に増して、歩きはじめだけでなく、日常生活にも不便をきたします。スポーツをしている方は思うように動けないため、パフォーマンスも下がります。

痛み止めの薬や湿布で痛みをごまかすのではなく、痛みの原因を探ってアプローチすることが必要なのです。